2 学校へ持ち込まれるペットボトル

  1. 学校から出る飲料用容器の多様化

     平成8年(1996年)これまで自主規制していた500ml以下のものの生産・販売が認められた。
     これを機に高等学校には空き缶・紙パックのほかにペットボトルも持ち込まれるようになり飲料用容器がますます多様化していった。
     私たちの学校では「持ち込んだものは家へ持ち返る!」を呼びかけてきたが、学校へ放置していく量が増加!・・・
     折しもダイオキシン問題から、学校の小型焼却炉使用が問題になり始めたこともあって、家庭クラブが中心となってごみ減量のための分別排出の取り組みを始めた。活動の詳細はホームページhttp://www.tam.ne.jp/toyamajo/参照。
     本校では平成9年12月までは小型焼却炉でペットボトルを燃やしていた。

  2. 引き取り手のない学校から出るペットボトル

     空き缶は自販機納入業者が、牛乳のパック類も納入業者が、また、それぞれ外から持ち込またものでも引き取ってもらえるよう交渉した。
     ペットボトルだけは引取先が見つからず困っていた。
     富山市環境センターは特別に「富山女子高等学校」をペットボトル回収拠点地に指定。(富山女子高校のごみ減量の取り組みが富山市のごみ減量につながると評価された。)
     富山市では各地域の回収協力店に回収ボックスを置き、市民がそこまでペットボトルを持っていくシステムで回収している。(回収拠点地一覧参照)

     平成9年以来、本校には富山市内の学校からペットボトルの引取先は?と、何度も問いあわせを受けたが、本校だけが特別であることから、適切なアドバイスができないでいる。今のシステムだと、近くのスーパーへ持って行くしか方法がないようである。

  3. 制限するしかない学校ごみ

    ペットボトルは近くのスーパーへ持っていこう・・・・

      キャップをはずして、中をさっと洗って、つぶし、かさを小さくして出す・・・
      これが富山市のルールである。

    学校から出るごみは「事業系ごみ」、行政(市町村)が回収するのは家庭から出るごみだけ。
      これは皆、市の財政でまかなわれている。
      ごみの経費は税金から支出するのである。
    学校のごみは指定業者が有料で引き取る。
    その費用は学校側が負担。

      事業系ごみとして扱われるペットボトルはプラスティックごみになる。
      これは引き取り価格が高く、業者としては燃やす方が低コスト・・・・
      このシステムが存在する限りペットボトルはリサイクルにまわらない、どうしようもないのである。
      学校へ持ち込まないことを訴えるしかないように思う。

    それぞれの地域ではペットボトルの回収方法はどのようになっていますか?
    学校に持ち込まれるペットボトルの行く先はどうなっているのでしょうか?

    調べてみてください。私たちに情報をよせてください。

    消費者である私たちが今できることは・・・

    分別の行き着く先を知ること・・・・


    そうすれば私たちが今しなければならないことが見えてくるはず・・・・