シェイクダウンでの好走に気を良くした僕は、
このグラスホッパーで
いきなりホビーショップ風さんの電動ツーリングカーシリーズ最終戦
チャレンジクラス(540クラス)に出場することを決めた。
今回最大の難問、それは
最新ツーリングですらセットを誤るとハイサイド転倒を免れ得ないほどの
ハイグリップで地元では有名な、風さんが誇る冬場のオイル路面だ!
タイヤは、カーペット・オイル路面の定番、ピットシミズ製G32をチョイス。
インナーは前後ともHPIハードスポンジをセレクトした。
スーパーナイトロ(大トロ)用ホイールにはナローサイズがフィットするが
ベルテッド同様、フロント用はホイール共々24ミリ幅に加工した。
これはレース後の姿。写真では目立たないが
ダックテールのGとRが吹っ飛んでしまったので手書き。
ASS HOPPERじゃマズいでしょ。やっぱ(^。^;)
車幅220ミリとはいえ重心の高いグラホにとって
極めて過酷なステージであることはこれまでの参戦経験からも容易に推測でき
る。
ツインではまるで問題なかった車高も、ここでは下げざるを得ないかもしれな
い。
ところが車高を落とすとフルステア時にシャシーとタイロッドが干渉し
外側サスがストロークできないという問題が発覚。
ちょっとした手術になるが今後の事を考えると障害は解消しておきたい。
具体的な作業内容は
@タイロッドが干渉する部分を完全に切除。
A↑の結果分断されたフロント周りを自作パーツで連結。
今回の改良点、サイドブレース。
突貫作業のため未塗装状態。
しかしフロント周りはスペース的に制約が多く、
強度を確保し、なおかつボディの切り欠き部分に収めるのは
なかなか大変で、前日は練習をあきらめてセッセと作業した。

ボトムした状態でもタイロッドの干渉はなくなった。
そしてレース当日
そんなこんなで対策完了のグラスホッパーを持って会場入り。
お気楽モードで前日にバッテリーは練習用を含め全て充電済み。
荷物を背負ったまま(笑)練習走行に入る。
ありゃ!?
新品タイヤはしょっぱなから鬼グリでハイサイド。
慌ててダンパーのボールエンドをショートタイプに変更、キャンバー調整、
更にリアはリバウンドを多めにし応急処置する。
昨日対策しておいてやはり正解だった・・・
胸をなでおろす。
同クラスのマシンが走っていないのと、その異形ゆえ(笑)
ペースは良く分からないのだが、まったりコントローラブル。
速さは感じないが、そこそこ良いポジションを狙えそうだ。
尚、風さんのチャレンジクラスには
6.0:1(ミニは5.35:1)のギア比規制があるので
タイヤの外径差から速度にあまり差がつかないよう
ギア比はピニオン33T・スパー100Tの6.66:1だ。
今回の新機軸2点。RC10B3用ボーンとSV10用アクスルの合体CVDジョイント↑
(○ナガキ君部品提供ありがとう!)
及びTA04用ジュラコンカップ↓(頑固先生削りありがとう!)
予選第1ヒート。
スタッガースタートで計測開始。
シャシがパワーに完全に勝っているため遅く感じたが、他車が追いついてこな
い。もしやかなりのペースで走れているのか?
実況アナウンスによりそれは判明した。
・・・どうもベストラップはこの車が出しているらすぃ。
どひゃどひゃオッスオッス!
しかし残り1分で突如謎のスローダウン。
不覚 充電ミス・・・
あれよあれよという間にみるみる抜かれ、
ガス欠最下位フィニッシュ。
オッス!
ゴーヨンレースでこれはカッチョ悪い。どひゃどひゃ
好走一転、いきなり暫定Cメイン下位タイの記録に低迷。
てなわけで、続くヒートは後がない。
2ヒート目
念の為追い充電で確かめてからバッテラをセット。
スタートからガンガン飛ばしベストラップ更新を狙い
今度はトップでフィニッシュ。
途中リクエストに応えてジャンプし(←馬鹿)、失敗して一度コケたが
手応えはあった。もしやポールなのでは・・・
しかし世の中そう甘くはなかった
目下のところこのクラス2連覇中、さとる選手のTA04Rはさすがに速く
中途半端な走りでは捉えることは出来ず。
Aメイン2番グリッドからのスタートが確定する。
それでもいきなり今期予選最高位タイではないか!
「なんか不気味だ・・・(^-^;」
嫌がる(?・笑)さとる選手に続いてお立ち台へ。
グラホのみが異様な空気を放つ中、
決勝レースがスタート!
キマった!
会心のスタートだ。さとる選手の04Rを努力で猛追
スタート直後に待ちうけるスプーンコーナーを忍耐で抜け、S字へ
気合一閃!
フワ
ドンガラガッシャン
・・・・
挫折
「あちゃ〜」
落胆の溜息がギャラリーとワタクシの喉から
同時に搾り出された。
予選時よりも予想以上にグリップの上がった路面により
痛恨のハイサイド・・・これで一気に最下位に。
どひゃどひゃ
いや笑ってる場合じゃないか。
素早くマーシャルの方が起こしてくれたのだが
トップグループはすでに半周彼方。しかしレースはまだ序盤だ
特に今日はイッパツの速さという、これまでにない大きな武器がある。
どうせこのままでも最下位なのだ。徹底的にやってみようじゃないか!
オッス根性!!
リアサスが腰砕けし、フロント内輪持ち上げての珍妙三輪走行だが
不思議と不安はない。みるみる集団に迫り、他選手のミスにも救われ
いつの間にか単独三位に。
ブキミに疾走するグラホ
写真提供:Mr.T氏
トップ争いは、さとる選手とそれを猛追している藤畑選手が繰り広げている・・・というのを実況で知る。
バトルモードのせいか、ラップが伸びていないようだ。
対してこちらは相変わらずレコードライン取り放題
ようやく藤畑選手のPRO3が見えてきた。
そしてトップ争いのプレッシャーが集中力を途切れさせたか
藤畑選手がS字縁石で痛恨のハイサイド。ついに2番手返り咲きだ。
残り時間は1分あまり。残り5周出来るかどうかでトップとの差1秒半・・・
かなり難しい距離だがトップにミスがあれば逆転は十分可能だ。
しかしさすがはディフェンディングチャンプさとる選手、ソツのない走りでミスをしないし乱れない。逆に欲が出た分だけ僕はラインを乱す。
こうしてヒヤヒヤの終盤は追いつきかけてはやや離れの延々繰り返し。
さとる選手を追い詰めるには至らず、そのまま2位でフィニッシュ
珍終了
さとる選手3連覇おめでとう!
てなわけで幕を閉じた初レースだが、それでも予想外の大健闘。
けったいな車と一緒に走ってくれた皆さんありがとう!
ホビーショップ風・店長村井さんをはじめスタッフの皆様、
快く出場認めてくださいましてありがとうございました。
さぁ次はカーペットコースや!
・・・また1歩、野望(謎)に近づいた。
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