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 9月の万葉集   H21.9.1


     吾之蒔有  早田之穂立

     造有 鬘曾見搗乍
  
     師弩波世吾背
                        (巻八.1624  坂上大娘)



     吾が蒔ける 早田(わさだ)の穂立(ほだち)
 .
     造りたる 鬘(かづら)ぞ見つゝ

     偲はせ吾が背





    (訳)
     私が蒔いて耕作した、早稲の田の穂で造りました鬘です。

     ご覧になって私を偲んで下さい。

                 「萬葉集注釋. 澤潟久孝、萬葉集私注.土屋文明より」



         

     竹田庄にあった坂上大娘が都(奈良)の大伴家持に、かづらと共に贈った
     ものとされています。



     撮影   富山市宮尾地内

     写真の舘は越中の豪農内山家の邸宅(現在、富山県民会館別館)
     内山家当主季友氏の夫人の量子(かずこ)は、アララギ派歌人として
     「堅香子」、「桜香子」歌集があります。