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 8月の万葉集   H21.8.1


     久堅之 雨毛落奴可

      蓮荷尓 渟任水乃
  
     玉尓似有将見
                        (巻一六.3837  作者不詳)



     ひさかたの 雨も零らぬか
 .
     蓮葉に たまれる水の

     玉に以たる見む





     (訳) 
       雨もふらないかナア

       蓮の葉にたまっている水が玉に似ているのを見ようよ。
    

                       「萬葉集注釋. 澤潟久孝著」 より
 


         

      この歌は作者が、役人にご馳走を蓮の葉に盛って出し、宴が盛り上がった
      とき、役人の所望により、即興に詠まれたものとされています。  


     (撮影)
      鎌倉鶴岡八幡宮源平池(上)  鎌倉長谷寺池(下)