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 6月の万葉集   H21.6.1


      藤奈美乃 影成海之

      底清美  之都久石乎毛

      珠等曾吾見流                  (巻十九.守大伴宿禰家持)



      藤浪(ふし゜なみ)の 影なす海の

      底清(そこきよ)み  しづく石をも

      珠(たま)とぞ吾(あ)が見る





     (訳) 
      藤の花の影を映している海の底が清くあるので、その底に沈んでいる
      石をも、珠と私は見るよ。

                          「萬葉集注釋. 澤潟久孝著」 より


     

     
      越中国守として5年間在任した大伴家持の歌です。氷見市下田子の
      田子浦神社に歌碑が建っています。


     (撮影)
      富山県中央植物園にて