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 6月の万葉集  H22.6.1



     多知夜麻乃 由吉之久良之毛

     波比都奇能 可波能和多理瀬
  
     安夫美都加須毛

                  
                              (巻17.4024 大伴家持)



    立山の雪し消(く)らしも
 .
     延槻(はひつき)の川の渡瀬

    鐙浸(あぶみつ)かすも






    (訳)
      立山の雪が消えるらしい。延槻川の渡り瀬は水量が増して
      鐙を水につからせたことよ。


            「萬葉集注釋. 澤潟久孝」 「北陸の万葉集.竹谷蒼郎」 より




         

     延槻川とは、魚津市の早月川のことです。大伴家持が早月川を渡渉したときの
     体験を詠ったもの。魚津水族館右横に、郷土出身の国文学者山田孝雄の筆跡
     の歌碑があります。



     写真 早月川、歌碑