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　２月の万葉集　　H２２．２．１

　　　　和我可度乃　可多夜麻都婆伎

 　　　　麻己等奈禮　　和我弖布礼奈々
 　
 　　　　都知尓於知母可毛
 　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（巻２０．４４１８　　物部廣足）

　　　　 我が門の　片山椿
 .
 　　　　まことなれ　我が手触れなな

　　　　地（つち）に落ちもかも





　　　　（訳）
　　　　　我が家の門の片山椿よ。
　　　　　ほんとにお前は、私の手が触れずに地に落ちるであろうか。　

　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「萬葉集注釋．　澤潟久孝」 より　　

　


　　　　　　　　　

　　　　万葉集の巻二十には多くの防人の歌が収録されています。この歌もその一首です。
　　　　防人には東国の人達が選ばれ、筑紫、壱岐、対馬などの北九州の防衛にあたり
　　　　ました。防人の任終わって帰宅するまで、他の男に得られはしないかと恐れ危ぶ
　　　　んだ歌との解釈もあります。



　　　　撮影　富山民俗民芸村