泉 鏡一のツボ

お蔵入りしたまま二年近く…(苦笑)

藤田和日郎氏の『からくりサーカス』より、しろがね(エレオノール)、加藤鳴海、才賀 勝の三人です。
某ファンサイトで開催されていたイラストコンテストで見かけて痛く気に入り、描いた方を拝み倒して強奪しました。すでに余所でアップされているので、当方ではこっそりと(O橋さん、申し訳ない!)
特に解説は付けませんが、雰囲気はお察しいただけるかと思います。


『からくりサーカス』の概要(※かなりええ加減)

二百年余り昔、ある錬金術師の兄弟がフランシーヌという女性を巡って対立した。フランシーヌは兄の方を選ぶが、弟は強引に彼女を攫って駆け落ち。しかしフランシーヌは病で死んでしまう。諦めきれない弟は彼女に似せて己の意志で行動する自動人形(オートマータ)を造るが、その人形は笑うことができなかった。錬金術師は失望し、人形を棄てて去ってしまう。
残されたフランシーヌ人形は見様見真似で自分の仲間を造るが、不完全なレシピを基に造られた人形達は人間の血を補充せねば動き続けることができなかった。
彼らは他人を笑わせなければ全身の激痛と呼吸困難に苛まれる不治の奇病「ゾナハ病」をばらまきながら、「笑う方法」を探して世界中を旅する。一団はいつしか「真夜中のサーカス」と呼ばれるようになっていた。

錬金術師の兄・白銀は弟の罪を償うべく、万能の霊薬「生命の水(アクア・ウィタエ)」に自らを溶かして、ゾナハ病患者に与える。この水を飲んだ者はゾナハ病から解放される代わりに、白銀の意識に支配され、人形破壊者「しろがね」となってしまう。そして不死に近い肉体と戦闘用糸繰り人形「マリオネット」を武器に、通常の人間の五倍の人生を、ただ自動人形を壊すためだけに生きるのだ。

自動人形としろがねは仲間を増やしつつ、一方で互いに殺し合うという不毛の戦いを続ける。

その戦いの鍵を握る少年・才賀 勝。
彼は理由も分からぬまま遺産相続争いに巻き込まれ、命を狙われる羽目になる。危ないところを通りすがりの青年・加藤鳴海に助けられ、祖父の遺言に従って勝を守る使命を帯びたしろがね・エレオノールに会うが、執拗な追っ手によって叔父の別荘に攫われてしまう。
鳴海はエレオノールと共に勝を救出するも、その戦いで命を落とすのだった。

…いや、死んではいないのだが、部分的に記憶を失った上、四肢まで無くして「しろがね」になっているので、人間としては死んだも同然の状態(苦笑)
それを知らないエレオノールと勝は、鳴海との思い出を胸に、サーカス一座に身を置きながら、運命に導かれるように自動人形との戦いに身を投じてゆく。
まあ、大雑把に説明するとこういう話。


「だからどうした?」と言われそうですが、要するに筆者は、少し寂しい赤の他人同士が身を寄せ合って暖を取るというエセ家族ごっこが好きなのです。
大元を辿れば、『ねことオルガン』(ポプラ社か金の星社…多分)という児童書に行き当たるのですが、もう二十年以上も昔の本なので、絶版になっていることは確実でしょう。
もしご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい。


イラスト:S・O様
文責:泉 鏡一



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