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脚本:泉 静流 / 作画:なかだゆりか / 演出:泉 鏡一
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丁度ガシュウラが朱天をダストシュートに落とそうとしているところ。 | |
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その時ナスの肩に張り付いていた鳥が光を放つ。現れたのはアラゴと同じ白い髪に編み笠を被った老婆(?) 嬢:「母さま!」 老婆:「やれやれ、母親と私の区別もつかぬか・・・」 老婆、手にした鳥型の錫杖を嬢にかざす。嬢、花吹雪に包まれ仔猫になってしまう。 老婆:「少し静かにしておれ。さて、娘」 ナス:「あっ、あなたは誰?」 老婆:「私はアラゴの双子の姉・カオス。娘よ、そこの鎧武者を渡すのだ。そ奴は私の大切な鎧玉を盗んだ」 ナス:「嘘! 朱天はそんなことしないわ!」 カオス:「信じずとも良い。が、報いは受けてもらわねばならぬ。さあ」 カオスが進み出た瞬間、朱天の鎖鎌が一閃。カオスを脳天から両断する。 カオス:「不覚・・・」 カオスは消え、紙切れだけが残る。 だが動いた反動で2人は嬢を巻き込んで、ダストシュートへ真っ逆様に転落。 |
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ナス:「きゃあぁぁーっっ!!」 不気味な影の蠢く奈落に届く寸前、朱天が目を覚まし、壁に鎖を引っかけて体勢を立て直す。落下の方向がずれ、3人はボイラー室の通風口にダイビング。 ナァ爺:(降ってきたナスの下敷きになって)「うわぁぁあぁ!?」 ナス:「すみません! 朱天、しっかりして!」 朱天、覚束かない足取りで鎖鎌を振り回すが、ナスは構わずしがみつく。すると山の神からもらった勾玉が光り、朱天の武装が解ける。 ナァ爺:「何事だ、一体? そ奴は朱天か?」 ナス:「ナァザさん、どうしよう、朱天が死んでしまう」 ナァ爺:「その程度の傷で死にはせん。まあ、気付けに青汁でも呑ませておくか」 | |
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ナァ爺、朱天の傍に転がっている半透明の小さな玉を見つけて ナァ爺:「これはカオス一族の守る鎧玉ではないか!」 ナス:「じゃあ朱天は本当に盗んで・・・」 ナァ爺:「アラゴも無茶をやらせおるわ」 ナス:「わたし、カオスにこれを返して謝ってくる!」 ナァ爺:「正気か? あの魔女は化け物だぞ」 ナス:「それでも行かなきゃ。場所を教えて」 ナァ爺:「仕様がないな。ちと待っておれ。(抽斗をまさぐり)おお、あったあった、連絡船の切符。四百年前のものだがまだ使える筈だ。六つ目の『美玉湖』という港で降りろ」 ナス:「ありがとうございます!」 |
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潜り戸を乱暴に開け、アヌビスが登場。 アヌビス:「ナス、こんなところにいたのか! 上はえらい騒ぎだぞ。妙な二股烏帽子の客がお前を出せって」 ナス:「分かりました、今行きます。ナァザさん、朱天をお願いしますね」 ナァ爺:「うむ。がんばれよ」 ナス、急いで上に向かう。 アヌビス:「?? どうなってるんだ? 何ゆえ朱天がここに・・・」 ナァ爺:「解らぬか。愛だ、愛」
上客専用の大座敷。
ナス:(頭を下げて)「これ、お返しします。朱天のことを許してあげてください」 |
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ナス:「朱天!」 感極まって朱天に抱きつくナス。 朱天は無言で抱き締め返す。 そのまま2人の世界に突入。 |
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カオス:「朱天の目覚めは近いようだ。これでナスも元の世界に戻れよう」 嬢:(突然少女の姿に戻って)「それはなりませぬ!」 カオス:「何?」 嬢:「お二方、今こそわたくしと力を合わせてアラゴを倒し、『荒誤屋』を乗っ取るのです」 朱天:(渋い顔で)「おぬし藪から棒に何を・・・、アラゴは実の親であろう」 嬢:「子供はいつか親を超え、独り立ちするものです。此度のことでわたくしは目が醒めました」 ナス:「だからってお母様を倒すなんて・・・」 嬢:「成功した暁には、ナス様の連れを人間界に返して差し上げましょう。お二方には終身雇用と各種保険、庭付き一戸建ての終の棲家をお約束しますけど?」
荒誤屋。響き渡る雷鳴。紅い稲妻と星屑の雨が城を震撼させる。 | |
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アヌビス:「めでたいのか?」 現場長:「さあ・・・」 嬢:「人事刷新ですわ。バリバリ稼ぎますわよ、皆さん!」 ナァ爺:「これも愛だ」 |
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【完】 | |
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一方、人間界では・・・ 刑事A:「本当に何も覚えてないのか!?」 遼:「だから何度も言ってるだろう。おれ達にも何が何だか分からないんだ!」 伸:「遺跡調査の途中で遭難して、気がついたら4日も経ってたんです」 征士:「無実の若者を容疑者扱いするとは、立派な人権蹂躙だぞ」 秀:「どっちかってーとオレ達は被害者だって!」 当麻:「いい加減寝かせてくれ・・・・・・」 刑事B:(小声で)「これは精神鑑定行きですかね?」 刑事A:(さらに小声で)「バカ言え。白を切ってるに決まってるだろう。締め上げれば絶対、泥を吐くはずだ」 帰って来られたものの、行方不明のナスティを巡って尋問を受ける5人だった。 遼・秀・征士・当麻・伸:「ナスティ・・・、帰ってきてくれ〜っっっ!!」
=======今度こそ【完】=====
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