「好きなクルマが自分の思い通りに走る、ということ」
それがR/Cカーの魅力の原点だと僕は思います。
僕自身の事を言いますとキャリアだけは長く、
途中中断期間もありますが25年以上になります。
R/Cはどれだけやっても興味のつきない、奥の深い趣味だと思います。
さて、いわゆる往年のボーイズレーサーのノリが好きな僕は
Mシャーシサイズのマシン(以下Mシャーシとします)に強く惹かれ、
ツーリングカーが時代の本流だと知りつつも、
俺的ファーストカーは絶対にMシャーシ
・・・というR/Cライフを送っています。
まぁ一般的基準で言えば変人なのでしょうが、もともとホビーというものは
基本的には上記のように自己満足の世界だと思うので
それもまた良し!です。(ホントか?)ヾ(@゚▽゚@)ノあはは
Mシャーシは、皆さんもご存知の通りツーリングカーの縮小版です。
縮小版とは言え、構造・使用メカ並びにパワーユニットは同じですから
設計はよりタイトに、操縦はツーリングカーに較べてますますシビアになります。
またタイヤの種類もツーリングカーに較べ、悲しいほど少なく、
RS540等の「非力やなぁ…」とされるパワーユニットでの走行でさえ
マニアックマキシマムな知識と対応力が要求されます。
この、見た目とは裏腹の難しさもまた
人気低迷へのドロ沼へMシャーシを追いやっている一因でしょう。
特にリア駆動車に至っては搭載ボディ如何では
「おっかなくて周回もままならない」という惨状を呈します。
しかし困ったことに、僕ちゃんはそんな浪花節なリア駆動車が大好きなのでした
。
ダイレクトな駆動フィール、スロットルコントロールによって自在に姿勢を変えられる操縦性はサーキットランをよりエキサイティングなものにしてくれますし
巧く走れた時の痛快さ・爽快感は他の駆動形式では絶対に味わえない種類のものです。
残念なことに(?)市販品では現在このクラスのリア駆動マシンといいますとM04しか選択できません。
このM04、「かなりいけてるシャシー」なのですが、そのままではどうがんばってもあの愛くるしいショートのボディは付きません。純Mスケールのボディというとユーノスかビートルしか載らないわけで、ショートサイズ(ホイールベース210ミリ)のボディを付けることが出来るリア駆動車は、M02の生産中止を期に実質上消えてしまったわけです。
実を言うとこれには心底ガックリきました。人形は顔が命・・・の論理でいくならラジコンカーはボディが命ですから。好きなボディがつかなきゃ、いくらいいシャーシでも僕にとっては意味がないのです。
そんなん我慢してFFシャーシに載せればいいじゃん…と思われるかもしれませんが、FFのTCコルサとかFFのチンクェチェントとかは俺的には絶対禁止です。早い話イヤなのです。シャシもボディに見合ってないと、仏作って魂入れず的な後ろめたさが残ります。好みに合わないモノを走らせても熱中できず不完全燃焼状態となってしまい、俺的精神衛生上よろしくないのです。無論、R/Cカーの魅力の原点たる「好きなクルマが自分の思い通りに走る、ということ」・・を考えるとこれは実によろしくない。
だって、死ぬほどラーメン食べたいのにカレーで妥協する人はいないでしょう。
ならば既存のコンポーネントを組み合わせてでもショートサイズのリア駆動車をでっち上げてしまおう・・・というのが本車製作のキッカケなのです。
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