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新世紀のエンプラ戦闘機、クリーンでスリークなスタイリングのスーパーファイターG。個人的にはなかなかのルックスだと思います。 そのラインと各部のディテールからは、どことなくかつての同社のミドルクラスマシンの面影も感じ取る事が出来ます。そのため最新鋭というよりは、どこかノスタルジックな印象も受けます。 ラジコンブーム世代&ガンダム世代には嬉し恥ずかしと言ったところでしょうが、アニメのメカみたいなノリはそろそろ40路が見えてきたオッサンにはやや抵抗が・わはは。 どうも疑問なのですが、低年齢層へのアピールに、こういったデザインアプローチをするのは正しい事なのでしょうか。 あまねく全てのユーザーを満足させるのは難しいですが、もっと子供の感性とか審美眼を信じてもいいと思います。 オトナが提示した子供だましを、当の子供たちは冷ややかに見ているかもしれません。 世界はこのクラスのボディワークにも、「タミヤの仕事」を求めている気がします。 かつての同社のキャッチコピー、"Toys they're not" に酔った「元子供」としては、そこいらへんがちょっと歯がゆいところ。 |
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ボディはABS製。一見華奢そうなピラーも、裏側には補強メンバーが走っており、末広がりの形状とあいまって、飛んだり跳ねたり転がったりとラフな状況になることが多いオフロード走行には安心です。 成型仕上げの美しさはさすがプラモのトップメーカーの面目躍如といったところでしょう。実は白の部分は成型色プラスチック表面にクリヤーを塗っただけです。下地処理なしで直接塗装してもそこそこ綺麗に仕上がります。 付属タイヤはフロントが深い3本リブでリヤがフラットピンのスパイクタイヤです。 オンロードではかなり減りが早い(当然ですね・笑)ですが、エッジがかかるせいか、思った以上にグリップします。 ホイールは、2.2インチのスターディッシュが付属します。DF-02のオプションのような、フルカバードのディッシュタイプの追加にも期待したいところ。 |
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サイドビュー。個人的にはこのアングルが最もカッコイイと思います。 フロントからリヤにかけて、淀まず一直線に駆け上がるウエッジシェイプがスピード感を演出します。 前述したようにミニ四駆やダンガンのデザインコンセプトにも通じる子供への過剰な媚び、意味不明なディテールを拡大再現した点については賛否が分かれるでしょうが このアングルで見る限り、サイドの部品は面白いアクセントになってると思います。バイクのクランクケースと排気管のイメージなのかな? エンジンはどこに載ってるの?とか、ダンパー直前に排気してまずくないのか?とか余計なこと考えてしまいますが・・・ 多分未知のエネルギーで大地を駆け抜けるこの車にそんな事問うても無意味かも。わはは。 ちなみに、この大砲みたいなのをniCは勝手にJATOユニットと呼んでます。(・ω・); (「JATOって何?」って人はここをクリック) 幸い別体なので仕上げに凝れそう。ここだけメッキかけたり、CAUTIONステッカー自作したり、ディテール追加しても楽しいかもしれません。 |
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ワイド&ローが際立つフロントビュー。ドライバーフィギュアも泣かせます。 ウイングも含め、射出成型ならではのシャープなディテールとカッチリした仕上がりはポリカボディを見慣れた目にはむしろ新鮮。 カットも必要ありませんし、成型色のまま付属ステッカーを貼るだけでも完成します。非常にお手軽です。普及用として重要な要素でしょう。 さすがに100グラム以上の重量がありますがキャパシティの高いシャーシだけに操縦性への気になる影響はありませんでした。 ただし、ポリカボディを期待する声は国内外で多く聞かれます。 このショットで履いているタイヤは前後スパイヤースパイクです。 ちょっと無理やりな感じですが、ノーマルフロントホイールにも無加工で付けられます。 |
ピストン | |||
オイル | |||
スプリング | |||
インナースペーサー | |||
アウタースペーサー | |||
その他参考 |
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ポリカーボネート樹脂製のギヤボックス。 内蔵のギヤは1次から最終段まで0.8ミリピッチのヘビーデューティ仕様。ギヤの成型色は見慣れないものでした。何か工夫されてるのかもしれません。 各部の寸法設定から察するに、なんらかの拡張性を秘めていそうです。オプションスパーも出るかな?ピニオンギヤのスペアは今のところカスタマー扱い。19枚共々店頭売りして欲しいところ。 説明書によると540スポーツチューンに付属の17枚ピニオンが上限設定!ですが、いくらなんでもプアすぎる気がします。まあこれはフルストック(もちフルメタル軸受け)状態でのリミットなんでしょう。 尚最終減速比は17枚ピニオンでは9.28:1、オプションの19枚ピニオンを使用すると、8.30:1となります。 |
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フルベアリングなら23ターンモーターなど、更に高回転高出力モーターも許容します。 レイダウンのRZモーターを装着してみました。 キット標準の17枚ピニオンでもかなりの速度を見せてくれますが、キャパシティの高いシャシだけに、ちゃんとパワーを消化してくれます。 慣れてる人ならかなり楽しめるでしょう。 尚、発熱は大した事ありませんでした。駆動系もびくともしません。 |
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バッテリー交換が容易なアリゲータータイプのホルダー。後端がヒンジになっているためバッテリーホルダーを落とす心配もありません。 このギミックは、niCにとって親しみの沸くポイントでもあります。 バスタブはDF-02のものと較べて肉薄ですが、構造上縦横の剛性はDT-02の方が高いです。 |
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ハイエンドバギーと見まがうばかりのサイドビュー。メカ搭載位置も非常に低いです。 底面はフルフラットかつロール方向の接地を極力防ぐためにサイドがせり上がった、レーシングバギーで主流の形状です。 |
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フロント。ストックではフリクションダンパーですが、CVAダンパーミニUが オプション指定されます。もちろんDF-02用のアルミダンパーも装着可能。 効きすぎるため、3穴ピストンにタミヤのオイル中もっともソフトな200番を使用しています。 レートの関係上流用の難しいスプリングはキット付属品を流用します。スプリング受けのお皿にはリヤ用(X部品)のものを使用しないと、スプリングがすっぽ抜けるので注意。 |
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内径3o・長さ6mmの真鍮パイプは意外に装着に手間取り、装着後も前後に振れて気持ちわるかったので ![]() 撮影後、OP-488 アジャスタブルピロボールセットのテフロンボールに交換しました。取り付けサイズはぴったりです。 |
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リヤもDF-02用を流用。インナースペーサーを8ミリ入れて長さを規制しています。 もちろんCVAダンパーショートUも使えます。(DF-02をにアルミダンパー入れてる人は、外したCVAダンパーが流用できますね。) ピストンは3穴、オイルは300番で落ち着きました。(200番でもいいかも?) 内側の取り付けポイントを使ってます。 スプリングはフロント同様にキット付属品を使用。アウタースペーサーは6o(2o+4o)入れてます。 リヤアップライトはDF-02のと似ていますが、アッパーアームの取り付け方法の違いから互換性なさそう。加工すれば付くかもしれませんが未確認です。 |
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全装備状態でのライドハイトはこんな感じです。 オプションのアッセンブリーユニバーサルを組み込んであります。 これさえ入れちゃったら、駆動系に関してはトラブルフリーで 遊べる気がします。 ウイングは背面着地の際にバンパーとして機能しそうなぐらい ガッチリしています。 |
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ちなみに伸びきるとこんな感じ。 キャンバー変化を抑えた設定なのが分かります。流れ出しは穏やかで 非常にコントローラブルです。 後輪駆動車が初めての人でも面食らわずに済むでしょう。 |
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再び置き状態。 通常のオフロード走行ならこのくらい車高あれば十分です。 |
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DF-02同様の柔らかい素材が使われています。この手の素材のロングスパンサスアームは通常、剛性不足による捩れが心配なのですが、 このDT-02ではアッパーアームをHアームとして応力を受け持たせることにより、ジオメトリーを堅固に保持する設計です。 |
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DT-02は、近年のバギーでは珍しくサーボセイバー直付けのダイレクトステアリングリンケージを採用しています。 直進時、サスが沈み込むとかなりトーインが付きます。ただし実走行ではこの事によるネガな面は感じられませんでした。直進性はしっかりしています。 |
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フルステア時の舵角とアッカーマンはこのような感じです。 キット付属のサーボセイバーはおなじみの樹脂製ダイレクトサーボセイバーです。 |
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フルステアのままフルボトムさせてみます。サーボセイバー側のボール位置が低くなるため、 この状態ではほとんどトー変化しないのが分かります。 |
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走りは非常に軽快です。リヤモーターのためトラクションの掛かりが良く、 標準モーターでもなかなか鋭い加速を見せます。 こりゃいいです(・ω・)ノ |
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車体はどっしり落ち着いていて、ハっとさせられるような不安定感は皆無です。 標準モーターと標準の17枚ピニオンでは完全に車体が勝っており 初心者にも楽に走らせられるでしょう。 しっかり直進し、思った通りに曲げられます。 個人的には子供の頃、ホットショットを初めて走らせた時と同じくらい感激しました。 |
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キット価格を忘れてしまうほどむちゃくちゃ良く走ります。 サスは極めて良く働いてくれ、 高価な外国製のピュアレーサーの走りをも彷彿とさせます。 テストした路面はフラットダートとは言えそれなりにギャップはあるのですが、 感覚的に舗装路を走っているのと変わりません。舐めるように走ります。 また、むき出しのサスがパタパタ動くのは、見てるだけで面白いです。 尚、同時にフルノーマル状態のサトちゃんのマシンも走らせました。 フリクションダンパーでもまるで遜色なく走ってました。 基本構成がしっかりしてるからでしょうね。 |
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ちょっと気になるのは、アンテナの取り回しです。コードを最短距離でまとめようとすると、ESC(アンプ)は画像の位置にくるのですが、 こうすると受信機のアンテナ線は一度バッテリーの上を通り、モーターケーブルのすぐ脇にくることになります。 この取り回しはちょっと不安です。 |
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この位置にアンテナを移設することにしました。 |
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TB-02Rのアンテナポストと 3×10の皿ビスを用意します。 |
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固定には穴を開けなければいけませんが、ABS樹脂なので、加工は簡単です。ピンバイスと、面取りカッター(ホームセンターにあります)でちょちょいのちょいです。 |
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自然にまとまりました。このほうがノイズの影響を受けにくく、コードもすっきりします!(・ω・)ノ |
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アンテナパイプがボディに干渉しないよう、適当に曲げ加工して完成(・ω・)ノ |