お寺や門徒さんノ家では、親鸞聖人の報恩講の季節です。 核家族のせいだけではないような気もします。自分はどうでしょうか。仏事の習慣だけ憶えているのではありませんか?いつもお参りしますか?お土産や貰い物を、先ず阿弥陀様にお供えしてからいただきますか? ノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんの母親である春江さんは、先ずお灯明を上げ、阿弥陀様に報告されたそうです。 口やかましく 住 職 2002年11月号影現寺だより
|
この間から、富山教区(富山別院の中にある組織)から出版する冊子の挿絵を描いておりました。 先日、書店でいわゆる「冠婚葬祭本」というのを手にとって見ました。 今書いたのは宗教的な作法ですが、土地柄の習慣というのもあります。 県外、県内という差だけではなく、少し離れただけでも、微妙に習慣が違うこともあります。 このように、習慣と言うのは土地によって少しずつ違うのです。 わからないから、周囲の方の言われたとおりにあたふたと走り回る。でも、そのときに 私も、なんでも聞きやすいと親しんでもらえる僧侶でありたいと思います。 2002年5月号影現寺だより |
4月8日は花祭りです。お釈迦様の誕生仏に甘茶をかけるといえば、よくお解かりと思います。 お釈迦様だけが尊いのでしょうか。偉いのでしょうか。 また私たち1人1人は貴重な2度と無い人生をおくっているのだから、人間の尊厳性を宣言した言葉だともいえます。 皆、誰だって同じ価値ある命を持っています。 極楽の池の中に咲く蓮華は、車輪の如く大きく、青色の蓮華には青い光、黄色の蓮華には黄色い光、赤色の蓮華には赤い光、白色の蓮華には白い光があり、それぞれ清らかな香りを放っている と、説かれています。 阿弥陀様にとっても、私は大事な者です。 今回は、花山勝友先生の本を読んで書きました。 住 職 2002年3月号影現寺だより |
2月15日は、お釈迦様が入滅された(亡くなった)日です。 お釈迦様はご存知のように仏教を開かれた方です。旅先各地で様々な人々に法をお説きになられました。 「涅槃=死」だと思ってらっしゃる方もあるかもしれませんが、本当は「火が消える」という意味です。 そのようなお釈迦様の死を、お弟子方だけでなく、森の動物達が嘆き、木や草花までもが悲しんで枯れてしまった…と、言い伝えられています。 涅槃団子は、仏舎利(お釈迦様のお骨)を表したものだそうです。 涅槃会は、仏教に出会うことができた私達が、祖であるお釈迦様に感謝して行う法要で、手を合わせてお念仏する大切な仏縁のひとつです。 あらためて涅槃会を勤めない寺院もあります。 2002年2月号影現寺だより |