射水郡大島町に「大島町絵本館」があります。館長の高井 進先生から原画展の招待状をいただき、夫婦で初めて訪れました。 子供達に交じって絵本を読んでみて、自分の絵本に対する知識が誤っていたことに愕然としました。 「絵本館おすすめ絵本50」の中には…… ロングセラー人気絵本として、佐野洋子著『百万回生きた猫』もありました。小さな子供は皆読んでいると聞かされて、57歳になって初めて読むことが照れさくも思いましたが、読んでみました。 現代の創作絵本をたった2冊だけ読んでみましたが、子供だけでなく大人も読んでみなくてはいけないと感じました。勿論、優しくて力持ちのヒーローが出てくる絵本もあります。 小さな子供が初めて読む(読んでもらう)絵本。その頭の中の空想の世界で主人公と共にワクワクし、喜び、悲しむ気持を育てて行きたいものです。 柳田邦男氏は絵本館で講演され、 日本の御伽噺を3つ始めから終わりまで言えますか? 住 職 影現寺だより2001年9月号より |
お盆です。県外にいらっしゃるご家族もご親戚も帰省なさって、賑やかになる季節ですね。 精進という言葉があります。この言葉を聞いて最初に思い出すのは、お料理ではないでしょうか。煮物や野菜の天婦羅、胡麻豆腐など、肉魚を使わない料理です。 この精進という言葉はサンスクリット語で「勇者の心」とか「勇気」等を意味する言語が転じたものです。 影現寺だより2001年8月号より |
以前、 「お仏壇やお墓は死人が入る場所だ」という間違った認識が、世間ではまかり通っているようです。 もし、お墓を建てて、しばらくしてどなたかがお亡くなりになったとしたら……間に合って良かったですね、と申し上げたいくらいです。 箱があるから入れなければ…な発想や迷信に惑わされないでください。浄土真宗は、迷信などに惑わされない、「門徒物忌み知らず」なのですから。 また、お墓を建てるにあたって、 もちろん、お墓を建てたら、建碑式(法要)をいたしましょう。 影現寺だより2001年6月号より |
「月忌参りは、いつまで来てもらえるのでしょう?」 今は仏と成った亡き人を思い、それをご縁にお念仏するのが、葬儀や法事や月忌参りです。(もちろん普段から手を合わせることは大切なことです) 私の場合、有り難いことに、毎日ご門徒さんのお宅にうかがって、手を合わせるご縁をいただいています。門信徒の皆様の中には、お坊さんが来た時にしか阿弥陀様の前に座ることがないという方も(残念ながら)いらっしゃるかもしれません。 影現寺だより2001年5月号より |
4月8日は、「花まつり」です。 「花まつり」という言葉は、聞いたことがあるかもしれません。これは、「灌仏会」かんぶつえや「釈尊降誕会」しゃくそんごうたんえともいって、お釈迦様のお誕生をお祝いする行事です。 富山では月遅れで5月に行われるようです。 仏教の祖であるお釈迦様のお誕生日は、宗派を問わずお祝いいたします。 お釈迦様は誕生なされてすぐに、七歩あゆんで、天と地を指差し、 今、私達がみおしえにあうことができたのは、親、先祖、ご門徒の皆様、お坊さん、そして、宗祖である親鸞聖人など、いろいろなご縁のおかげです。 影現寺だより2001年4月号より |
月忌参りにおうかがいすると、たまに『般若波羅蜜多心経』と書かれた経本を見かけます。また書店では「写経セット」というかたちで見かける事もあります。 「どうして般若心経は(真宗で)おつとめしないんですか。正信偈と、どう違うのですか」 般若心経はお経ですからお釈迦様の説法なのですが、何故浄土真宗で使わないかというと、自力のお経だからです。 般若というと面を思い出す方もいらしゃるでしょうが、「智慧」とか「真理」とかいう意味で、どんな時代にも誰にもあてはまる普遍の真理。 煩悩を断ち切る。生易しい事ではありません。欲や妬みや腹立ち、愚痴、怒りなど、煩悩はとどまるところを知りません。 浄土真宗のみおしえは他力です。 私達の浄土真宗で自力の『般若心経』(だけではないですけども)をお勤めしたり写経したりすることは、阿弥陀様のお力を否定する事になりますから、使わないのです。 影現寺だより2001年3月号より |