門徒さんが引越しされました。 以前にも書いたことがあると思いますが、阿弥陀様をお迎えして、阿弥陀様のお家であるお仏壇に安置する時、「入仏式」といって、お参りします。一般に、「魂入れ」とか「お性根入れ」とか呼ばれていますが、迷いや煩悩に満ちている私たちをお救い下さる阿弥陀様に、私たちが魂を入れたり出したりできるわけがありません。阿弥陀様をお迎えすることは、そのお宅にとってとても喜ばしいことですから、その喜びと、阿弥陀様のお徳を讃え、感謝の意味を込めてお勤めするのが「入仏式」なのです。 また、今回のようにお仏壇を移動したり、新しいお仏壇に阿弥陀様を移す場合は、「遷座法要」「遷仏法要」とか「お移徒(おわたまし)」という、引越しのお勤めをします。 できればこのようなお勤めの時は、特に大げさに飾り立てる必要はないででようけれども、五具足(蝋燭立て×2・花瓶×2・香炉)で、あでやかな打敷でお荘厳していただけたらと思います。 また、こういう機会があれば、お仏壇の中を見直す機会にもなるのではないでしょうか。 2002年12月 |