永代経がつとまりました

平野師の法話 毎年6月15〜16日は、当寺院の「永代経」です。

 15日は満法寺ご住職の平野明英師がご法話に来てくださいます。

 永代経と申しましても、そのような名前のお経ではありません。
 私達は肉親の死を悼み。毎回法要をつとめますが、やがてつとめる側だった私達もこの世を去り、お浄土へ参る日がやってきます。
 では、その後は誰がおつとめするのでしょうか。
 長い年月が経って故人を知る人がいなくなってしまえば、おつとめされなくなるかもしれません。実際50回忌くらいが限度のようです。
 その為、祖徳をしのんでお勤めをお寺さんにお願いします。
 永代に渡ってお経をあげるので(お念仏が続く)ので「永代経」というのです。

15日 ご講師の平野師 といっても、ご先祖が化けて出るから法要をするのではないですよ。
 誰かを思って手を合わせることが多いと思いますけども(お父さんの法事ならお父さんを思い、お母さんの法事ならお母さんを思い出すことでしょう)それもまた私に伝えられてきた、そして亡き人が残してくださったお念仏する大切な機会なのです。

 本当に大切なのは子々孫々まで仏様のお徳を伝え、皆でお念仏を喜び、分かち合って行く事です。
 その為に門信徒のお念仏の道場とも言えるお寺を護持し、いつまでもお念仏が絶えないようにとつとまる法要です。

16日は 当寺住職が法話をします 普段遠くてなかなかお寺に来ることが出来ないという方も、こういう時はご家族に送っていただいたり、ご近所とお誘い会わせていらしてくださいます。(うちの辺りは寺が密集していて、車で外側へ向かってお参りに行くという感じなので)
 初めてお寺に来るのは勝手がわからなくて、しりごみしてしまうという方もいらっしゃるかもしれませんが、誘い合ってお互いにきっかけを作りあえば、自然とお仲間も増えることだと思います。
 平生お寺に来る機会がないと、段々来にくくなると言われますが、「お久しぶりです〜」と嬉しそうにきてくださるお顔を拝見するのは、とても嬉しいものです。
 また、
「七夕みたいなものだわ」
と、永代経で門徒さん同志が顔をあわせるのを楽しみにしていらっしゃるのも見かけます。
 こうやって、お念仏の輪がもっと広がると…いいですね。