お参りに行きますと、仏壇の中に白骨がある家が沢山あります。それで、大谷本廟への納骨を目的とした団体参拝をしようと思ったのがきっかけで募集しましたところ、30人が参加されました。

 10月4日 朝、寺で「重誓偈」をお勤めして、7時に住職・坊守も一緒に出発しました。
 空はだんだん曇ってきて皆心配していましたが、どうしようもありません。11時半頃大谷本廟へ着くと、傘が必要になるくらいの雨になっていました。
 兄弟で母親の白骨を、父親の納骨の為に大谷本廟で待ち合わせた3人の姉弟も参加され、全部で7体が納骨されました。

 本堂でのお勤めは3人の僧侶がたがなされましたが、調声人(中心になってお勤めする人)は、若い女性でした。私の娘も葬式・法事にお参りしておりますが、本願寺も男女の区別がだんだんなくなってきたかと、心強く思いました。

 その後、湯豆腐の昼食を済ませ、南禅寺で記念撮影。雨上がりの暗い時でしたので、あまりよく撮れていないのが残念です。
 高い場所にある水路まで上がって写真を撮る人もあり、庫裏から庭園を眺めて感心する人あり…
 次いで、親鸞聖人が得度された青蓮院へ。本堂・庫裏・庭園を眺め、鐘楼堂の鐘を突いてきた方もいらっしゃったようです。
 高台寺の庭園を散策し、夕方には宿泊先の本願寺聞聴会館へ到着。バス・トイレ付きの部屋は、旅館並でした。

 5日の朝、6時から晨朝が始まります。調度、大谷探検隊で有名な鏡如上人の祥月命日でしたので、お経もいつもと違い、1時間15分と、法要並の時間でした。
 その後、9人の方が帰敬式(おかみそり)を受式され、大慌ての朝食の後、大阪へ出発です。
 昨日とはうってかわって快晴のもと、バスは走ります。
 ユニバーサルスタジオへ着いてみると、平日にもかかわらず、沢山の人で、聞いてみると35000人の人出だったそうです。
 ほとんどの人がテレビで宣伝されていたショーを観て、ワクワクしたりビックリしたり、楽しく童心にかえっていらっしゃったようです。

 帰路のバス中で、誰言うともなく、いつのまにか「また皆で何処かへ行こう」と話しておりました。
 納骨なさった方、帰敬式で法名をいただいた方、本当に、よかったですね。

住  職

2001年11月