超新星について
超新星とはどんな星?

 超新星と聞くと新しい星が誕生し今まで無かった所に非常に明るく輝いて出現すると想像される方がいらっしゃるでしょう。実は全くその逆で、今まで存在していた恒星がその寿命を終え、最後にその銀河全体の明るさにも匹敵するほどの大規模な爆発で明るく輝いて見える現象です。超新星は新しく生まれた星ではなく死を迎えた星の最後の姿なのです。

 望遠鏡や観測装置の無かった時代では、私たちの銀河内で起こった超新星爆発によって夜空に今まで無かった所に急に明るく光る星が肉眼で観測されたため、昔は新しい星が誕生したものと思い、超新星と呼ばれるようになったそうです。

 星が死を迎える現象ではありますが、それがやがてまた新しい星の誕生のきっかけになります。超新星爆発の後、その残骸が長い年月をかけ少しずつ集まり新しい星へと姿を変えていき、この太陽系、地球、そして私たち人類が誕生したと考えられています。そのようなことから、超新星爆発は新しい星の誕生の第一歩であるとも言えると思います。個々の銀河に数十年から数百年に1つの割合で超新星爆発が発生しているそうです。


超新星のサンプル画像
2本のトンボの交点で示されているのが超新星。この写真のものでも15等級。とても肉眼では見ることができない。



超新星は肉眼で見えるの?

 残念ですが、発見される超新星のほとんどは遠くの銀河で出現している超新星で、肉眼で見ることはできません。 しかし、私たちの銀河内で出現すれば非常に明るく輝き、肉眼でもまぶしい程に見ることができるでしょう。 過去400年ほど私たちの銀河では超新星の出現はありませんから、そろそろ出現するのではないかと期待されています。今夜にも超新星爆発の光が地球に届くかもしれません。みなさんも夜空に見慣れない明るい星を探してみてはいかがですか。

 また、まれに、近くの銀河で出現した場合、肉眼でも見えることがあります。年間数十から百数十個発見されている超新星は系外銀河(私たちの銀河以外の銀河)で出現しています。ほとんどは数千万光年から数十億光年彼方で発生した超新星爆発ですから、非常に暗いため肉眼で見ることはできません。これを観測するには望遠鏡と撮影装置を使って観測しなければなりません。

 光の速さで数千万年?数億年かかる距離にある銀河の超新星爆発をいまこの地球から観測しているわけですから、これは現在の現象ではなく、実際は数千万年から数十億年前に爆発した現象をいま見ているということになります。そう考えると想像をはるかに超えた宇宙の広大さをあらためて感じさせられます。




超新星はどれくらいの期間見えるの?

 あまりにも規模の大きな爆発現象ですから一般的には数日から2週間という時間をかけて光度が一番明るくります。その後徐々に暗くなり2ヶ月から1年程で望遠鏡でも見えなくなります。また、減光途中に明るくなったり暗くなったりしながら複雑な光度変化をするものもあります。


 

なぜ超新星を探すの?

 昔から超新星は知られていますが、研究が盛んになったのは、1987年に大マゼラン星雲に出現した超新星がきっかけとなりました。この超新星は1987Aと名付けられ、肉眼でも見えるほどの明るさになり、観測装置が発明されてから初めての明るい超新星であったため絶好の観測材料となった様です。それ以降、超新星の観測が活発になり、より詳しい研究が進められるとともに捜索活動も積極的に行われるようになりました。

 どの様にして爆発を引き起こすのか、爆発の後どうなるのか、そして、その未来には何が形成されるのか。 そのようなことを解明するため多くの超新星をなるべく爆発初期段階から観測しようとしています。

 超新星はいつ、どこで出現するか分かりません。超新星を観測するにはまず超新星を探さなくてはなりません。私たちアマチュアの設備、観測機器などでは本格的な研究は困難であり、私の場合、専門的な知識もありません。しかし、超新星を捜索し発見する事はできます。

 私たちアマチュアも捜索に参加し、第一線の観測研究に少しでも役立てばと考えています。


冷却CCDによる馬頭星雲のオリジナル写真